トム・ハウズは 1988 年生まれ、ロンドンを拠点に活動を続ける。洞窟画、キルトやモザイクなどの伝統工芸、アウトサイダー・アート、アールブリュットからの影響を受けた。一方でアーティストとして教育を受けた自らの 立場に自覚的であり、そうした様式に真摯に向き合ってきた背景と葛藤が現在の制作に反映されている。フォークロアや神話にも通じる素朴でありながら幻想的な世界観は、地球を取り巻く宇宙や人類の謎(生死、自然現象の原因など)に対する問いに端を発したものだ。 作品に度々登場する原始的な風景からは、人間が生まれながらにして持つ、自分自身を表現し自分の存在を記録 するという避けられない欲求への興味が伺える。
2018 年には、ジョン・ムーアズ・ペインティングプライズ(John Moores Painting Prize)(イギリスで 60 年続 く絵画公募展。ピーター・ブレイク、デヴィッド・ホックニー、ピーター・ドイグなどが受賞)に入選。2012年には Caitlin Prize および Prunella Clough Painting Award を受賞。
主な個展に Pigeon Grass Mallard Palace, 2021, Linseed Projects, Shanghai; Moonwort Gorge Replica, 2021, Lychee One Gallery, London; Precambrian Swamp Jazz, 2019, Galleri Opdahl, Norway など。
主なグループ展に The Stage More Beholding, 2020, Frestonian Gallery, London; Kaleidoscope, 2019, Saatchi Gallery, London; On The Home Front, 2018, Galleri Kant, Copenhagen などがある。